京都ユビキタス特区事業 映画村ガイドシステムのデザイン

去る2009年2月に、東映太秦映画村ユビキタス特区事業の実証実験が行われました。我々ミュージアムメディア開発Tも、モバイル端末のインターフェースデザインや実証実験の運営に携わりましたので、ここでは2008年度のガイドシステムの成果部分を少しご紹介します。

京都太秦映画村を舞台とした、携帯端末を利用した観光立国事業です。2008年度は、音声翻訳・多言語Q&A・ミュージアムメディアガイドシステムから成る、外国人向けモバイルサービスやマーケティング調査の実証実験を行いました。

端末はWILLCOM D4です。同じ端末で音声翻訳も動く必要があったので、Windows環境が必須でした。少し重い端末ですが、画面サイズもゆったりしていて、タッチパネルが使えるのがメリットです。


オンラインガイドシステム、ミュージアムメディアを映画村向けにカスタマイズした、映画村ガイドシステムの実証実験も、同じくユビキタス特区事業のなかで行われました。外国人向けのサービス実験として、英語、韓国語、中国語のコンテンツを、映画村で準備していただきました。忍者ショーのビデオコンテンツなど短い映像も用意してくださって、さすが映画村です。

  • インターフェースデザイン

今回は、赤塚大典さんとのコラボデザインでしたが、直感的に操作できることを目的として、色々あったアイディアを、できるだけシンプルな形におとしこみ、地図・コンテンツ・スケジュールを、スイスイいったりきたりできる、インターフェースをつくりました。情報端末というと、ツリー構造のものが多いですが、今回はツリーまったくなしで何でも見えている状態です。


地図パネルでは、自分の現在位置を表示し、今自分の目の前にある建物をクリックできるようにしました。
クリックされた建物の解説は、コンテンツパネルに表示され、写真と解説を読むことができます。
スケジュールパネルでは、ショウの時間を確認してクリックすることができます。
コンテンツパネルに、ショウの動画が流れるので、それに行きたい場合は、
地図パネルで位置を確認して向かう・・という風に、
場所・時間・コンテンツをいつも表示しておくインターフェースです。



■映画村ガイドシステムの実証実験に続く。